一方、減点思考で仮説検証していれば、「こういうサービスなら人を怒らせる。嫌われる。人が離れていく」ことがわかるので、結果としてその状況を回避することができるのだ。
これを「想像力」によって予測するのには限界がある。当たり障りのないコミュニケーションばかりでは、人間の真の感情を引き出すことはできない。「実際に相手が離れていく」ことを実験、検証したほうが手っ取り早いし、自分の脳のリソースを節約できる。つまり合理的なのだ。
傍若無人に振る舞っても、残る人はいる
減点思考で仮説検証すると、否が応にも「人に去られる経験」が増えていくだろう。それで構わない。というより、そうであるべきだ。
もちろん、相手を怒らせたり不快にさせたりし、「人に去られる経験」をすることは楽しい出来事ではない。人によっては、心に痛みがともなう出来事だろう。
けれど、ビジネスの現場で合理的判断をするためには避けては通れない道である。だから、今のうちから慣れておくしかない。「いい人」のままではいつまで経っても、ビジネスでの成功は望めない。
そもそも、人に嫌われることを恐れるような人間に、人の心を揺さぶることなどできないと思うのだが、あなたはどう思うだろうか。
そんなふうに傍若無人に振る舞うと、多くの人は離れていくが、おもしろがってくれる人もいる。そういう変わった人の存在に気づけるのも、1つのメリットかもしれない。


