対日批判で中国と同調
箱田:総会の特徴はどんなところでしょうか。
坂井:北朝鮮では最近、毎年6月に中央委員会総会が開かれ、その年の政策執行状況の中間総括や下半期の課題設定などをすることが恒例となっていました。しかし、今回総会に関する報道では、中間総括などへの言及は比較的簡略で、特段の決定書の採択も伝えられていません。
一方、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が述べた「結論」や、その他の議題などを通じ、外交内政両面で新たな方針などが示され、注目されました。
箱田:外交面の新しい方針とは何ですか。
坂井:外交分野では、「対敵闘争原則を堅持し、反帝・自主勢力との連合戦線を強化」するとの基本方針が示されました。その背景として「アメリカの無差別な強権行為」の結果、その追従勢力である「シオニズム、ウクライナのナチズムと日本の軍国主義」の動きが活発化しているとの認識を示しました。
とりわけ日本には「現在の混乱した局面を、軍事大国化を制限するあらゆる足かせを解く絶好の機会とし、公然と戦争国家へと変身している」などと強い警戒心をみせています。
箱田:前回、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に載った中国の習近平・国家主席の寄稿は、対日共同戦線構築を北朝鮮に呼びかけたのでは、と指摘されました。
坂井:はい。でも習氏の訪朝時、北朝鮮側の報道には、中国側に直接呼応する表現は示されていませんでした。今回の総会での主張は、北朝鮮が中国側の主張を受容したといえそうです。
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