■手指の使い方を工夫する
痛みが出る動作を避けるのが基本だが、仕事や生活上、難しいこともある。そこで下江医師が勧めるのが道具の工夫だ。
ペットボトルなどのフタを開けるときに痛むのであれば、キャップオープナーなどのグッズを使用する、パソコンのキーボードを打つときに痛ければ、キーボードを小さい力で打てるものに替える、キーボードの手前にクッションを置く(指にかかる負担が軽減される)、などだ。
「パソコン作業では姿勢も大事です。キーボードが高めの位置にあると手に負担がかかりやすいので、上から下に打ち込む高さになるようにイスや机の高さを調整するといいでしょう。また、同じ姿勢をとり続けると痛みが出やすいので、長い時間作業するときは、合間に指や手首を反らせたり、伸ばしたりするストレッチを」(下江医師)
夜間の固定で進行をゆるやかに
■患部を固定する
症状がある関節を固定して安静にすることで、痛みの軽減が期待できる。変形の進行をゆるやかにする効果も期待されている。
「ポイントは『夜間装具療法』といって、就寝時に固定すること。首と同じように手指も寝ているときの体勢によって一部に負担がかかり、“寝違い”を起こします。手指の寝違いによって症状を悪化させないためにも、夜間の固定は有効です。1~2カ月行うと症状が軽減する方が多いことが明らかになっています」(下江医師)
夜間の安静に用いるにはテーピングでは粘着力が強すぎるため、湿布や専用の装具がよい。湿布は短冊状に細く切り、痛みがある関節に2重、3重に巻いて固定する。装具はヘバーデン結節用のリング型の装具が市販されている。錫(すず)のタイプは、変形に合わせて形を変えることが可能だ。
「どれでもかまいませんが、なるべく締め付けが強くなく、長くつけていても負担にならないものを選ぶといいでしょう」(下江医師)


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