「離れて暮らす親が、エアコンをつけてくれない」「熱中症で倒れてしまった」……。
毎年、梅雨ごろから、50代前後の子世代による悲鳴に近い声が聞こえてきます。
子どもは、親のためにといろいろ注意喚起を試みますが、困ったことに親は頑固……。しかし、熱中症は命の危険を伴い、回復した場合も、介護が必要となるケースがあります。頑なな親を熱中症から守るにはどうすればいいのでしょう。
毎年多くの高齢者が熱中症で死亡
毎夏、熱中症により大勢の人が救急搬送されています。今夏も、すでに搬送された報道がなされています。多くは軽症、中等症ですが、一部の方は命を落としています。2024年、2160人が死亡。そのうち、85%の方が65歳以上の高齢者でした。
都内で暮らすAさん(50代)も、実家で暮らす母親(80代)のことを心配している1人です。
「近年は極暑の期間が長くなり、不安です。昨夏、母は熱中症で救急搬送されました。『冷える』とか言って、エアコンをつけていなかったんです」
Aさんの母親は1人暮らしをしています。昨年の夏のある夕刻、Aさんが電話をかけても一向に応答なし。心配になり、近所の親戚に様子を見に行ってもらいました。親戚が合鍵で家に入ると、母親は居間でテーブルに顔をうずめたまま座っていて、ほとんど動けない状態だったそうです。
親戚が救急車を要請してくれて、一命をとりとめましたが、退院後介護が必要に。現在、要介護2で、Aさんは月1で帰省しています。

