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「扇風機で大丈夫」「電気代がもったいない」…エアコンをつけない高齢の親、「熱中症」になる前に子どもができること

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暑いのに冷房をつけない高齢者には熱中症のリスクがあります(写真:B612 / PIXTA)
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Aさんの母親はレアケースではありません。関西地方で暮らすBさん(60代)の両親は九州の実家で2人暮らし。

「両親は毎年、ほとんどエアコンをつけないんです。つけないことが『健康の証し』みたいな、変な考えがあって。居間のエアコンは20年ほど昔のものだったので、夏前にスマートリモコンを備えたエアコンに買い替えさせました。それで遠隔操作して、私がエアコンのスイッチを入れるようにしたのですが、結局『勝手にエアコンがついた』と父が怒り、脚立にのぼってエアコンのコンセントを抜いてしまったそうです」

Bさんは頭を抱えます。脚立に上って落下でもしてケガをしたら、本末転倒です。

「もったいない、扇風機で十分涼しい」

そもそも、熱中症は、熱による「体温の上昇」と「脱水」が組み合わさって起こります。このため、対策は「身体を冷やす」ことと、「水分・塩分」を補給することが大切です。

ところが、高齢の方のなかには、これらを拒む人がいるのです。

「エアコンは冷えるから嫌だ」

「水分をたくさん飲むと、トイレが近くなるから嫌だ」

昨年の夏、筆者は一人暮らしのCさん(80代)の自宅を訪ねる機会がありました。戸建ての家でしたが、玄関を入った途端、モワッとした空気に嫌な予感がしました。ダイニングに入ると、窓が開放されて扇風機はまわっていましたが、10分もすると、筆者は汗がダラダラ流れる状態に陥りました。

「なぜ、冷房をつけないんですか」(筆者)

「窓を開けて、扇風機をまわしているから、涼しい。エアコンをつけたら身体が冷えるし、電気代がもったいない」(Cさん)

エアコンを適切に使えていないケースもあります。

「お盆に帰省したらびっくりした。リモコンが暖房設定になっていたんです」と言うのは50代のDさん。

エアコンのフィルターの掃除をしていないため、「冷えが悪かった」という声もしばしば聞きます。エアコンは高い位置に設置されていることが多く、フィルター掃除は、高齢の方にとって難しい作業です。

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