私が特にいいなと思うのは、リアセクション。ふくらみが強調されたリアフェンダーと、垂直に裁ち落としたようなリアの組み合わせが躍動感を生んでいる。
同時にパッケージングも大切にしていて、後席スペースも全長4.3m程度のクルマとは思えないほど余裕があるのだが、だからといって、機能一辺倒のデザインではない。いかにも走りがよさそうに感じさせる。
あえて、いまひとつかなぁと思うところを挙げれば、もう少し(いい意味で)個性が欲しいフロントマスクだ。
「プロパイロット」は新世代を先行搭載
いま日産では、7月16日に正式発売されたばかりの「エルグランド」もあり、技術はいくつかの世代が混在している。
キックスでいえば、e-4ORCEは現行「エクストレイル」を含めて従来の世代の技術だ。このあと、次世代技術へともう一段ステップアップするとか(キックスも十分満足いくけれど)。
一方、日産自慢の運転支援システム「プロパイロット」で使うカメラは、新世代を先行搭載する。
カメラの性能を従来モデルと比較すると、水平画角は従来の52度に対して新型キックスでは120度に拡がり、解像度は6倍になっているそう。
また「(走行区分車線に頼らず)AI技術で道路全体から走行ラインを判断」しているという。それによって、カーブでの自然な操舵などの効果がうたわれる。実際に私が体験した際も、首都高のカーブでの車両の動きは、ほぼ違和感がなかった。
モデル構成は先に説明したとおり、大きく「2WD」とe-4ORCEの「4WD」の2つ。グレードと価格は以下のとおり。
Xシンプルパッケージ:299万9700円
X:325万9300円
X+:354万9700円
G:389万8400円
X e-4ORCEシンプルパッケージ:334万9500円
X e-4ORCE:359万9200円
X+ e-4ORCE:389万9500円
G e-4ORCE:424万8200円
ヤリス クロスやヴェゼルより少し高いが、内容を考えれば納得もいく。国内52万台のコンパクトSUV市場の中でも、存在感を強めていけるのではないだろうか。
ボディサイズ:全長4365mm×全幅1800mm×全高1610mm
ホイールベース:2655mm
車重:1550kg
パワートレイン:1433cc 3気筒+ハイブリッド
システム最高出力:72kW+105kW(Fモーター)+50kW(Rモーター)
システム最大トルク:115Nm+315Nm(Fモーター)+140Nm(Rモーター)
駆動方式:全輪駆動
乗車定員:5名
燃費:21.5km/L(WLTCモード)
価格:359万9200円

