オプジーボの適応疾患はまだ拡大できる
――2014年に発売されたオプジーボは、今や多くのがん種で標準治療になっています。がん治療にどのような変革をもたらしましたか。
メラノーマ(悪性黒色腫)から始まって、腎臓がん、肺がんなどへと適応を拡大させていき、現在は14種類のがんで使えるようになっている。
オプジーボはがん治療に一石を投じたと言える。従来のがん治療は、①手術、②抗がん剤、③放射線治療の3つが中心だった。それに対し、オプジーボは4つ目の治療法を確立した。薬剤によって体の免疫を活性化させ、がんを弱らせたり、殺したりする。
特徴は、長く効くということ。抗がん剤は一般的に、一定期間投与すると体に耐性ができて効かなくなってくる。そして別の種類の抗がん剤を使うことになる。オプジーボの場合は、効く体質の患者であれば持続期間が長い。
――25年に肝細胞がんや大腸がんで承認を得るなど、今なお適応拡大が続いています。
特許切れを目前にしても、新たな効能を広げている。さらに
オプジーボの特許は日本で31年度に切れるが、例えば26年度に希少疾患で新たな効能の承認が取れれば、36年度まで独占期間が延びる、ということだ。オプジーボが役に立てる患者さんは希少疾患領域でまだいる。ここに届けていきたい。
皮下注射製剤も普及させていく。今は点滴によって30分ほどかけて投与しているが、皮下注になれば、3~5分ほどと短時間で済む。医療者、患者さん双方にとって利便性が高まる。アメリカでは25年に発売されているが、国内ではもう少し先になりそうだ。
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