長年活躍する中で、登場時とは変わった部分もある。ワンマン運転対応もその1つで、車内には運転台から客室内を確認できる防犯カメラを設置している。ほかにも清涼飲料水の自動販売機撤去や、車端部のシートがボックスシートからロングシート化されるなどの変化があった。
看板列車に抜擢されて大変身した車両もある。2016年に運行を開始した観光列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」は4000系の改造車両。内外装デザインを建築家の隈研吾氏が手がけ、車内はその名の通りレストランのように、外観も秩父の四季をイメージしたというカラーリングに生まれ変わった。
2024年には西武秩父線の開通55周年を記念して、1編成がかつてセメント輸送で活躍した電気機関車「E851」をイメージした赤とクリーム色の塗装に変わっている。
「山のレジェンド」4000系
一方で、運行の範囲は以前より狭くなった。2020年3月のダイヤ改正以降は「52席の至福」を除き、4000系は定期運行で飯能から都心寄りの池袋方面に顔を出すことはなくなった。現在は飯能―西武秩父間と、土休日ダイヤで乗り入れる秩父鉄道線内が活躍の場だ。
また、西武は省エネの「VVVFインバータ制御車両」を増やすため、他社のVVVF制御車両を譲り受け、「サステナ車両」と名付けて投入している。サステナ車両は西武秩父線にも導入予定とされており、西武は「2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指す」としている。
近年、西武はイベントなどで4000系を「山の主」や「山のレジェンド」と呼んでいる。レジェンドが「主」として活躍を続けてきた秩父にも、変化の時期が訪れそうだ。

