もちろん、お金を使わなくても感じられる幸せもたくさんあります。だけど、お金があることで心の余裕ができたり、選択肢が増えたりする。だから「お金がなくても幸せになれる」という消極的な考え方をしないでほしいということだと、私は受け取りました。
もっと積極的にお金を好きになって勉強すれば、みんなが思っているほど怖くないし、安心は手に入れられるんだよという、とても優しい言い回しなんですよね。
私の母は専業主婦ですが、本当は勉強が好きで、自分の実力を試したかったし、キャリアも積んで、羽ばたきたいという目標があったそうです。
そのために行きたい高校があったのですが、その高校は男子生徒が多かったので、当時の価値観を持っていた祖父からビンタされて「そんなところへ行かせるか!」と受験させてもらえなかったそうです。
そこで夢破れた母は、なんとなく行ける高校に通って、社会に出て、小学校から一緒だった地元の父と結婚したんですよね。
母は「あのとき、親に反対されんで高校へ行っとったらどんな未来やったかな」と今でも話しています。私はそれを聞くと胸が痛いです。「だけど、そうしていたら3人の子どもは生まれなかったし、遥もおらんし。夢は託した」と言われました。
今、私たちが男女関係なく自由に選んで生きていけるのは、これまでの世代の人からバトンを受け取っているからなんだと思います。
「お金の知識」は女性の人生を守ってくれる
女性は、結婚して子どもが欲しいとなったときに、「自身のキャリアと、母としての人生」のバランスをどうしても考えなければいけません。一方で男性は、結婚して子どもが生まれたとしても、仕事だけを頑張りやすい環境にあると思います。
女性は子どもを産むとなれば、どうしても仕事を休まなければいけないし、体へのダメージも大きい。そして、「キャリアか子育てか」をてんびんにかけながら、バランスをとっていかなければならない。この決断はすごくハードです。
そのとき、お金の知識があれば、その決断が少し楽になると思います。だからこそ、本書でも著者が娘に向けて「お金は力強く、あなたを守ってくれる」というメッセージを贈っているのではないかと思います。


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