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開催中のサッカーワールドカップ(W杯)で、予想外の場外戦が起きている。
7月4日のフランス対パラグアイ戦の2日後、パラグアイのセレステ・アマリージャ上院議員が突如自身のXアカウントに、サッカー・フランス代表主将のキリアン・エムバペ選手に対する人種差別の侮辱をポストしたのだ。
エムバペ選手は同日、自身のXアカウントでこの発言を引用し、「人種差別とヘイトを広げるこのような人々は絶対に容認しない」とポスト。
アマリージャ議員が元ポストを削除しながらも自国内で反撃を重ねる中、エムバペ選手を支援する表明が、国境や個人・組織、著名人・一般人の枠を超えて広がっている。
政治家、国際組織も「1人のサッカー選手」を支援
発言自体の酷さは言うまでもないが、この騒動が注目を集めているのは、エムバペ選手への支援の大きさだ。
フランスサッカー連盟やサッカー選手、解説者などのサッカー関係者、反差別団体のほか、政治家や国際組織も公式な場で行動を起こしている。
フランス国内ではスポーツ省マリナ・フェラーリ大臣がラジオで「我が国の自由・平等・友愛の理念を体現する主将(エムバペ選手の愛称)を、全面的に支援する」と述べた。
フランス国会上院の外務委員会セドリック・ペラン委員長はパラグアイ上院議長に「人の尊厳の擁護とあらゆる差別への反対」を伝える手紙を送付。
来年のフランス大統領選の有力候補者たちも大多数がこの差別発言を批判し、現職のエマニュエル・マクロン大統領は騒動の当日、エムバペ選手のポストを引用して支援を示した。
国外ではやはり国際サッカー連盟をはじめとしたサッカー関係者のほか、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)もXアカウントに7月7日、エムバペ選手の写真に「我々の世界に人種差別の居場所はない」の言葉を添えてポストしている。
これらの動きを追うメディアも、人種差別への反対とエムバペ選手支援の動きを、淡々とかつ揺るぎない言葉で報道している。

