試乗コースは、木々に囲まれた峠道のようなワインディングが続く。左右のコーナーが連続する場所では、ハンドルの切り返しも楽で、走りが極めてスムーズだ。全長が7m近くあり、車重も3トンを超えるクルマと思えないほど軽快だ。
また、路面状態のいい舗装路では、サスペンションが路面の衝撃をうまく吸収してくれるため、乗り心地がよく快適だ。ところが舗装が悪く、段差が続くような場所だと、凹凸の上を走る際、車体が左右に揺れる場面もあった。乗り物酔いする人には、ちょっとつらいかもしれない。
こうした現象は、重く長い車体と、比較的ソフトな味付けのサスペンションなどが要因かもしれない。とくに足まわりは、通常の路面での乗り心地がかなりいいだけに、悪路で車体に悪影響が出るのはやや残念だった。
9ATとパドルシフトのマッチング
一方、9ATの制御はとても良好だった。とくに、急な下り坂をゆっくり下りるようなシーンでは、低めのギアが自動で選択され、強いエンジンブレーキがかかるようになる。フットブレーキを多用しなくてもよく、重いクルマでも、ブレーキのフェード現象(フットブレーキの多用で加熱しブレーキが利かなくなる現象)の心配が少ない。また、頻繁にブレーキを踏まなくていいことで、ドライバーの疲労軽減にも貢献する。

