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ライフ #神童だったあの子の今

「キラキラ商社」憧れた彼女が見た現実 摂食障害・醜形恐怖…"フツーに生きられない"原点は「ブスと何度も言われた」過去

11分で読める
(写真:綾瀬さん提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ

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幼いころに「天才」「神童」と呼ばれた子どもたちは、その後、どんな大人になっているのか。連載「神童だったあの子の今」では、早熟ゆえに称賛と戸惑いを同時に抱えてきた人物たちを訪ね、いまの彼らがどんな景色を見ているのかを聞いていく。

今回取材したのは、阪大卒インフルエンサー・綾瀬ちいさん(25)。神戸女学院中学部・高等学部から大阪大学文学部へと進み、就職活動では総合商社・大手デベロッパーをほぼ全勝、五大商社からも内定を獲得した。だが入社直前の3月、内定者懇親会の席で全身に蕁麻疹が出てドクターストップとなり、内定をすべて辞退して無職になった。

その後、自身の生きづらさをYouTubeで語り始めると、登録者は瞬く間に12万人を超えた。2026年4月にはKADOKAWAから初のエッセイ『「フツーに生きる」がなんでできないのかやっと気づいたから聞いて』を上梓している。

彼女は、小学生時代、国語の全国1位と、算数の偏差値31を、同時に取っていた子どもだった。

「ブス」と言われた小学生時代

小学生のとき(写真:綾瀬さん提供)

綾瀬ちいさんは2000年8月、兵庫県神戸市に生まれた。父は公務員で母は専業主婦。神戸女学院という阪神間屈指の名門女子校に中学受験するような家庭ではあるものの、同級生に比べれば「だいぶ細い暮らし」だったという。

幼少期の彼女は、本人いわく「生やしっぱなし、生まれっぱなしの野生」だった。自然のなかで遊ぶ女の子。容姿への意識はまったくなかった。

一変したのは、小学校に上がってからである。中学受験のために通い始めた進学塾で、同じ教室の男子から面と向かって「ブス」と言われた。一度や二度ではない。

「もうなんか、単刀直入に、顔がブスみたいな。すごい言われてて」

容姿を品評対象としてジャッジされる、という経験を、小学生のときにまっすぐに受けたことが、その後の人生に長く尾を引く。摂食障害、醜形恐怖症、最終的には100万円超の美容医療――。後年の彼女が抱えるさまざまな悩みの起点は、神戸の住宅街にある進学塾の教室のなかにあった。

【クリックして写真を見る】何度も「ブス」と言われた小学生時代を経て、“顔採用”といわれることもある商社に内定した
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