「じゃあ、“光合成”という言葉と繋がっている言葉を、5つ挙げてみて」
ここで、多くの子が固まります。
少し考えて、「二酸化炭素……」と一つ出てくる。もう一つ絞り出して「酸素」。そこで止まる。こういうケースが、驚くほど多いのです。本来、「光合成」という言葉の周りには、無数の関連語があるはずです。
二酸化炭素、酸素、水、ブドウ糖、葉緑体、クロロフィル、光エネルギー、化学エネルギー、呼吸、生態系、食物連鎖……。
親御さんとしても、結構ここで驚かれます。「え、この前勉強したじゃないの」「いくらでも出てくるでしょ?」と。
そして、こちらが「光合成って、何を取り入れて、何を作るんだっけ?」「光合成を作るための細胞小器官の名前、なんだっけ?」と聞くと、一問一答形式なので答えられます。
でもそのようなヒントがないと意外とこれらの言葉が出てこない、という場合があります。
これは、光合成という情報を「点」でしか覚えていないことに他なりません。これこそが、「勉強しているのに成績が上がらない」の正体なのです。
どの科目でも共通していること
一問一答は解けるのに、周辺の関連語が出てこない。この状態を放置していると、いくら勉強量を増やしても、成績は思うように伸びていきません。
理科だけでなく、社会でも同様です。「明治維新と繋がる言葉を5つ挙げて」と聞いても、結果は同じです。
本来なら、廃藩置県、大政奉還、西郷隆盛、文明開化、殖産興業、富国強兵、四民平等……と、山ほど出てくるはずのキーワードが、出てこない。「明治維新は1868年」とは即答できるのに、その周辺が真っ白なのです。
つまり、これは特定の教科の問題ではなく、その子の“知識の持ち方”そのものの問題だということです。単語を単独では覚えているのに、その周辺と接続されていない。
これが、「勉強しているのに応用問題が解けない」子の共通点なのです。

