こうした判断から話すことを避ける場面ももちろんあって当然です。「たまに会話を避ける」場合はまったく問題ありません。むしろ、自分の疲れ具合や限界をちゃんとわかっている、すばらしい判断です。
ただし、この選択が習慣化してしまったときが問題です。他人との会話をひたすらに避け続けてしまうと、本人も気づかないうちに、良くない方向に転がり落ちてしまうのです。
思考が自分の中で煮詰まる
人と話さない期間が続くと、考えごとはすべて、自分の頭の中だけで処理されるようになります。ここで何が起きるのか。
・別の見方が入らない
・軽く笑い飛ばされることもない
このような状態が続きます。つまり、自分の考えが一度も外に出ないまま、何度も頭の中を回り続けるのです。最初は小さな引っかかり程度だったことが、
「あれも問題かもしれない」
「これも良くなかったのでは」
と、少しずつ膨らんでいきます。誰かと話していれば、
「それ、そんなに気にすること?」
「まあ、よくあるよね」
「考えすぎだよ」
と軽く返されて終わるような悩みも、1人で抱えていると、やたらと重く感じられてしまいます。
他人との会話は、「感情の換気」に近い役割を持っているといえます。誰かに話すことで、
・自分でも「そこまででもなかったな」と気づく
・他人の反応で、重さが調整される
このように、良くない考えや感情は排出され、清潔で新鮮な意見や考え方が入ってくるようになります。

