筆者はウズウズカレッジという会社で、IT分野の採用支援や育成研修を行っており、これまで数多くの既卒・第二新卒といった20代若手人材をサポートしてきた。日々の就業支援の現場で、Z世代のリアルなキャリア観や価値観に直接触れる立場にあるが、UZUZグループが就職・転職活動中の457名から回答を得た「ブルーカラー・施工管理職に関する意識調査」の結果には衝撃を受けた。
以前の記事では、この「希望者ゼロ」という結果をもとに、若者の建設業離れが招くインフラ崩壊のシナリオを描いた。
今回は、これほどまでに若者から敬遠されている建設業界のリアルな状況について、13年の実務経験を持つ高内めぐみさん(1級建築士・1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士)に話を伺った。
高内めぐみさん

SANOYA一級建築士事務所代表。建設業界での実務経験13年、資格指導‧教育開発経験15年。 地場ゼネコンの経営層として、住宅の設計‧施工管理から公共土木工事の現場代理人まで幅広く従事。現場の最前線で培った実務スキルを背景に、大手資格スクールでは2級建築士講座の講師や教材開発、講師の指導‧育成を歴任。
人手が足りないから「インフラ整備を後回し」
川畑:実際の現場感覚として、人手不足はどの程度深刻なのでしょうか。
高内:人手が足りないから事業を縮小せざるを得ないという切実な話を聞きます。特に地方では「公共事業はあるけど人手が足りないので入札できない」という企業が散見されます。この状況はすでに、地域のインフラ整備に影響していると思います。
川畑:人が足りず、やるべき事業が「ほったらかし」になっているのですか?
高内:その自治体が何を優先して予算を振り分けるのかによりますが、インフラ整備を後回しにしている市町村もあるかもしれません。昨年起きた埼玉県八潮市の道路陥没事故は記憶に新しいですが、東京でも首都高の老朽化が指摘されているように、各地でインフラ整備の課題は山積みです。

