川畑:国交省のデータを見ると、高度経済成長期に一気に作られたインフラが一斉に老朽化のタイミングを迎えていますよね。
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高内:はい。昨年の道路陥没事故のあと、国が号令をかけて「点検しましょう」となりましたが、特に下水道や水道は地下に埋まっているので点検だけでも大きなコストがかかります。だから「人の少ないところは下水道をやめて浄化槽に戻そう」なんて話も、実際に出ているようです。
川畑:インフラを「修繕するか、しないか」ではなく「維持するか、手放すか」という究極の選択を迫られ始めているのですね。
施工管理とはどんな仕事か
川畑:そもそも「施工管理」とはどんな仕事か、あらためて聞かせてください。
高内:施工管理は、現場を回って職人さんとやりとりしたり、記録写真を撮ったり、発注者と打ち合わせをしたりします。工程管理にはお金の計算も入ってきますから、頭もすごく使います。
予算内に収めるため、今日は何人働いていくらかかったかなど、経費を毎日積み上げるのも仕事の一部。施工管理にとっては、1つの現場が「1つの小さな会社」みたいな感覚です。
経理や人事、ものづくりの技術部門をマルチに回しているイメージ。私も現役のとき、常に電卓とスケール(現場で長さを測る器具)を持っている感じでした。
私は木造建築の施工管理も多くやりましたが、自分が全体の舵取りをしてものをつくり出すことに、すごくやりがいを感じていました。
川畑:仕事の核心となるスキルは何でしょう?
高内:結局はお客さんや職人さん、協力会社さんとのコミュニケーションが、いろんな知識よりも一番重要だと思います。一言で言うと、「人と人との信頼構築」ですね。
川畑:職人も人手不足。施工管理がいても、職人が足りなければ現場は回りませんよね?
高内:職人さんの数は、私が現場にいた20年ほど前でもすでに足りませんでした。人が足りないからこそ、限られたリソースをどう生かして納期までに完成させるか。それが施工管理の腕の見せどころだと、私自身は感じてやっていました。

