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AIが雇用を奪うか不安が広がる中、中国でプログラマーたちがスキルを奪われないよう始まった仁義なき戦い

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AI関連産業の成長が著しい一方で、職を失う人が増えて社会問題になることも懸念されている(写真:Qilai Shen/The New York Times)
  • 梶谷 懐 神戸大学大学院教授

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AIはホワイトカラーの雇用を奪うのか。これは世界共通の関心事となっている。本誌の報道によれば、アメリカでは過去3カ月の間でAIに仕事を代替され解雇されたエンジニアの総数は5万人以上に上るという。

では、もう1つのAI先進国である中国の状況はどうか。建前とはいえ社会主義を掲げる中国では、アメリカのようなIT人材の大量失業は起きそうにないように思える。だが、実際には多くの企業で、「AIによる人材の代替」をめぐる深刻な問題が起きている。

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それを象徴するのが今年3月にソフトウェアの開発プラットフォームGitHub(ギットハブ)上でリリースされた、“colleague.skill”(同僚.スキル)という名のオープンソースのプログラムだ。このソフトは、高いスキルを持つ従業員が送ったメールや業務文書、さらにはSNSのチャットやミーティングの記録などを自動的に収集し、そのデータを基にその従業員のスキルや業務の進め方、さらにはメールの受け答えなどの特徴までも「訓練」することによって、いわばその従業員の存在を丸ごとAIで代替できるようにするものだ。

スキルを吸い上げられると不安なエンジニア

同僚.スキルは10日余りの間に「いいね」が1万5000件もつくなど話題を集め、AIによるスキルのコピーを指す「蒸留」(もともとは、あるAIの膨大な学習データのエッセンスを別のAIにコピーして軽量化を図ることを指す)は一種の流行語にもなった。

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