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「頑張ってください」に潜む意味――命を守る人はなぜ行動が違うのか、東日本大震災16年目に伝説の元次官が伝えたい本質

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徳山日出男は震災時、重い決断を重ねた(撮影:今井康一)

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2011年3月の東日本大震災は、世界史に残る未曽有の災害だった。国土交通省東北地方整備局の局長として、現場の総指揮を執った徳山日出男は、果断な決断で超法規的措置を繰り返し、津波被害の復旧で大きな役割を果たした。
「もうそろそろ語ってもいいかな」
後に事務方トップの国土交通事務次官となり、「伝説の次官」とも称される徳山。あれから15年が経った今春、当時の胸の内を計10時間かけて取材に語った。
修羅場で重ねたその思考や判断は、ビジネスリーダーや官僚にとって最高の教科書だ。「当時考えたことを初めてここまで話した」というその内容を基に、これまで毎週木曜日に10回にわたってお届けしてきたドキュメント・危機のリーダー。最終回(第11回)のテーマは、徳山が伝えたい「自分事化」について。

震災から約2年半後の13年8月、徳山は東北地方整備局の局長の任を解かれた。国交省本省の道路局長に転じた後、技監、そして事務方トップの事務次官を務めて退官した。現在は一般財団法人「国土技術研究センター」で理事長を務めている。

整備局長退任後も、定期的に被災地を訪れている。

一緒に戦った自治体の「首長さん」、被災し再建した旅館の「女将さん」、語り部の人、当時の同僚たちと会って、役割を果たすためだ。

徳山日出男(とくやま・ひでお)/1979年東京大学工学部土木工学科卒業、建設省入省。2008年国土交通省道路局企画課長。11年1月同東北地方整備局長、東日本大震災で現場対応を指揮。13年同道路局長、14年同技監、15年同事務次官。電通執行役員社長補佐、政策研究大学院大学客員教授を経て、国土技術研究センター理事長(撮影:今井康一)

東北には2つの使命がある。徳山はそう考えている。

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