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「もしや心臓病?」突然"胸のバクバク"に襲われた52歳が「不整脈専門クリニック」のスピード診断で救われたリアル

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心エコー
ストレス?更年期症状?なんとなく心臓に不安を抱えている人は多いものですが……(写真: siro46 / PIXTA)
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●血液検査(NT-proBNP)で心不全の兆候を知る

「まず血液検査で注目したいのが、『NT-proBNP』という項目です。これは心不全の可能性を見るマーカーで、心臓に負担がかかると跳ね上がる数値です」

筆者は基準値内だったため、ひとまずクリア。ただ、この数値が基準値を超えているからといって、必ずしも心疾患があるとは限らないそうだ。

「高血圧や骨折などの怪我をした場合でも、心臓への負荷がかかり、数値が上がることがある」と井上院長。あくまで総合判断するうえでの重要な指標の一つ、とのこと。もし胸の不調を感じている方は、このマーカーを測ってもらうのも手だ。

●胸部レントゲンでは「心臓の幅」に注目

「心臓を診るのになぜレントゲン?」と思っていたが、画像からも心臓の危険サインを読み解けるという。その一つが「心臓の大きさ」だ。

恥ずかしながら、筆者の実際の画像で説明したい。下記の画像で示した青い線が胸郭の最大幅で、赤い線が心臓の最大幅だ。

52歳筆者の胸部レントゲン画像(写真:筆者撮影)

心臓の最大幅が、胸郭の最大幅に対して50%未満なら正常。50%を超えると心拡大や心不全の可能性が疑われるそうだ。

筆者の場合は44.9%だったため、セーフ。「画像を見る限り、心臓が引き締まっていてむしろ良い状態です」との井上院長の見立てに、ホッと胸を撫で下ろした。

さらに、肺の下部に白くモヤがかかった影があれば心不全による胸水の可能性があり、胸の中央部を走る大動脈が曲がりくねって見えれば動脈硬化が進行しているサインになる。

毎回、健康診断で何気なく撮っていた胸部レントゲンだが、実は心臓の危機をも知らせる重要な検査だと知り、一気に見方が変わった。

●心エコーでは「駆出率(くしゅつりつ)」がカギ

心臓の弁の動きや血流の状態を見る心エコーでは、とくに心臓のポンプ機能を示す「駆出率(くしゅつりつ)」に着目していた井上院長。

「駆出率は、左心室が1回の拍動で血液をどれくらいの割合で全身に送り出しているかを示す指標です。50%以上あれば正常と言えます」

ちなみに筆者は60%近くあり、心配ないという結果。もし今後、心エコーを受ける際は、「駆出率50%以上」という数値に着目するとよいかもしれない。

胸に超音波を発する機器を当て、心臓や血流の動きを検査する心エコー。所要時間は15分ほど *検査例として許可を得て撮影(写真:筆者撮影)

「24時間ホルター心電図」の意外な装着感

ここまで明確に数値で示されると自信を持ってもよさそうだが、帰宅後にまた謎の不整脈症状が起きるとも限らない。最後の砦は、一昼夜かけて心拍をモニタリングする「24時間ホルター心電図」だ。

正直なところ、胸に機械をつけて一日過ごすのは煩わしいだろうと思っていた。

ところが、実際に装着してみると想像以上にコンパクトで軽い。「入浴を控える」ことと、「電子機器に近づきすぎない(電子レンジのスイッチを入れたら離れる、スマホを心電計に近づけないなど)」ことさえ気をつければ、普段通りの生活をして構わないそうだ。

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