一般的に上の子と下の子の年齢差が1歳、つまり上の子が2歳未満のときに産まれたきょうだいのことを「年子」と呼びます。では、年子は本当に妊娠する女性の負担になっているのでしょうか。産婦人科医として日々多くの妊産婦と向き合ってきた筆者が、医学的な観点からお答えします。
これから子どもを持つことを考えている女性だけでなく、パートナーである男性にもぜひ読んでいただきたいと思います。
個人差が大きい産後の回復
妊娠中、子宮は大きく変化します。
妊娠前の子宮は鶏卵くらいの大きさですが、お産の直前には、子宮は大きく引き伸ばされて、胎児、胎盤、羊水を含み、みぞおち近くまで達する大きさになります。重さは約20倍、体積は数百倍から1000倍になるといわれています。
それに合わせて、体全体の血液の量が増え、心臓や腎臓、肺の負担が増えます。骨盤周囲の靱帯はゆるみやすくなり、支える筋肉にも負担がかかります。
産後、子宮のサイズは6~8週程度でほぼ元の通りになりますが、妊娠によって増えた子宮の血流量が元に戻るまでには、もう少しかかります。
多くの臓器の働きは産後3カ月程度でほぼ妊娠前に近い状態に戻っているとみなされますが、個人差が大きく、とくに産道まわり、膀胱や肛門の筋肉は、数カ月から1年以上かけても戻らないことがあります。また産後は急激なホルモンの変化が起こり、涙もろくなったり、イライラしやすかったり、うつ症状が出やすくなります。
生理(月経)は授乳していない方だと、2~3カ月で戻ってくることが多いです。
それでは、妊娠と妊娠の間はどれくらい空けるのがよいのでしょうか。

