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あなたはレシピを見る派?見ない派?——クックパッド新機能の波紋から考える"料理の手順"の価値《レシピは誰のもの》

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料理をライブ配信する女性
SNSや動画で情報発信する料理家が増え、レシピにアクセスしやすい時代になりました(写真:mits / PIXTA)
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アレンジの問題もある。本来家庭料理のレシピは、料理を作る際の目安であり、家庭でまったく同じように再現する必要はない。また、鍋や火力、素材の質が違うなどの事情で、本当は完全な再現が難しい。応用力がある人なら、素材を変える、味つけを調整するなどして、自分の味にアレンジしているだろう。しかし、レシピが著作物であれば、こうした変更も著作権法違反となってしまう。

ここまでの時点で、レシピを著作物とするナンセンスさが理解できるはずだ。家庭料理は、食べる人のためにある。著作権法違反になるためアレンジが禁止される、あるいは作るたびにお金がかかるなら、利用者は激減し料理家や料理メディアの仕事が成立しなくなる。

著作権がないので盗用はできてしまうのだが、パクリ問題が生じるのは、もともとレシピは似通った内容になりがちな影響もある。それは調理が科学でもあり、物質の変化の法則を外すことはできないからだ。また、基礎的な手順さえ守れば作れるため、料理家が自分のオリジナルだと思ったアイデアが、実は他の人も思いついていた、過去に使われていたというケースはあり得る。

家庭料理用ならではの問題もある。例えば高級レストランの料理は、素人が真似できない高い技術や斬新な発想が要求される。レシピを利用するのは、考案者を含めた厨房内の料理人たちで、本人だけに秘匿されたレシピや、門外不出のレシピも存在する。

一方、家庭料理のレシピを利用するのは、一般の人である。家庭料理は、手間やコストをあまりかけず、栄養のバランスが整い、毎日食べても飽きないことが求められることが多い。できるだけ再現しやすく、「作りたい」と思ってもらう必要がある。

こうした制約の中、レシピが似通ってくるのは必然と言えるだろう。

時代の変化の中で求められるレシピの役割

また、世の中には、「料理家は特に必要がない職業」「レシピは必要なのか」などと言う人がいる。レシピはなぜ必要なのだろうか。

確かに昭和時代は、あり合わせで料理するなど、レシピに頼らず日々の食事を作る台所の担い手は珍しくなかった。しかし、平成以降はグルメ化が進んで世界各国の料理やそのアレンジが加わり、食べたい料理のバリエーションが増えた。また、食がトレンド化し、目新しい料理を食べたいと考える人も増加。初めて作る料理は、レシピが頼りだ。手軽に利用できるウェブサービスが充実し、レシピ検索をしてから料理する人も多くなった。

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