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「ブームは終わった」と揶揄されながらもW杯開会式に登場の「ラブブ」——北京のテーマパークは閑散、でも満足の理由

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ポップランドのラブブ
ポップランドのショーに登場した等身大のラブブはやはり1番の人気だった(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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ただ屋外施設がメインのため、筆者が訪れた日は雨で多くのイベントが中止になったし、真夏や真冬は家族連れには厳しそうだ。7月末には工事中のエリアが開業する。屋内で一息つける場所が増えていることを期待したい。

メインゲートのラブブ(写真:筆者撮影)
平日、雨とあって来場者は少なかった(写真:筆者撮影)

業績絶好調でも懸念される「短命」

前述したように、ポップランドがオープンした2023年9月当時、同社のIPの中では「モリー」が絶対的エースだった。だから園内で最も立派な建物はモリーのお城だし、土産物屋やレストランといった主要コンテンツはその中に集まっている。

ポップランドの地図。いくつかのエリアは改装中(写真:筆者撮影)

もともとポップマートは、中国人にとって「中にフィギュアが入ったブラインドボックスのメーカー」であり、ポップランドはフィギュアを大量に買い集めるガチファンの聖地という位置づけだった。

同社の立ち位置を一変させたのが、ラブブの世界的ブレイクだ。販売の主軸はプラスチックのミニフィギュアからぬいぐるみに変わり、売上高の半分近くが海外からもたらされるようになった。

ただ、急激なブームの反動を心配する声も小さくない。

ポップマートの2025年12月期の売上高は前期比2.8倍、純利益は同4.1倍と爆発的に増えたにもかかわらず、決算発表当日、同社の株価は一時22%超急落した。ラブブという単一IPへの依存度が高まり、逆に「短命に終わり、次が出てこない」ことへの懸念が広がったからだ。

経営陣も急激な需要拡大に供給や品質が追いつかない現実を認め、「2026年はピットに入って燃料を補給し、タイヤを交換する年」と、“戦略的停滞”を宣言した。

ポップマートはラブブの寿命を延ばしながら次のIPを育て、フィギュアメーカーから総合的な「IP企業」への転換を図るという難しい舵取りを求められている。ポップランドのリニューアルもまさにその文脈にある。

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