有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「極端な意見に流される日本人」が増えている本当の理由 「"強い言葉"にすぐ振り回される人」に欠けた視点は?

6分で読める
東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」
わかりやすい言葉ほど、注意が必要です(写真:C-geo/PIXTA)
  • 市野瀬 早織 元渋谷教育学園渋谷中学高等学校 国語科専任教諭 市野瀬教育研究所 所長

INDEX

偏差値70以上の進学校で指導し、教え子の5人に1人を東京大学合格へ導いてきた国語科専任教諭、市野瀬早織氏。
東大を目指す学生が自然に身につけている基礎力のひとつが「読み方スキル」だと市野瀬氏は主張する。
文章の要点を素早くつかみ、自分の言葉で説明できる。相手の意図を正確に理解し、的確に判断できる。こうした力は、入試にとどまらず、「社会人として仕事を遂行するため」「リーダーとして活躍していくため」にも欠かせない能力である。
この読み方スキルを、誰でも今すぐ使えるように体系化した市野瀬氏の初の著書『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』は、発売たちまち4刷を突破するなど、話題を呼んでいる。
その市野瀬氏が、「極端な意見に流される日本人」が増えている背景について解説する。

なぜ人は「わかりやすい意見」に飛びつくのか

ニュースやSNSを見ていて、こんな経験はないでしょうか。

『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

ある政策について、「これは多くの人を救うために必要だ」と説明されると、たしかにそうかもしれないと思う。

ところがその直後に、「いや、これは一部の人だけが得をする仕組みだ」という意見を読むと、今度はそちらも正しいように見えてくる。

会社でも同じです。

「このプロジェクトは絶対に進めるべきだ」と聞けば前向きな気持ちになる。

一方で、「いや、リスクが大きすぎる」と聞けば、不安になる。

子育てや教育でも、「もっと厳しくすべきだ」という意見もあれば、「子どもの自主性を尊重すべきだ」という意見もあります。

どちらも一理あるにもかかわらず、私たちはつい「より強く」「よりわかりやすく」「より断定的に」語られる意見に引っ張られてしまうことがあります。

その結果、「賛成か反対か」「正しいか間違っているか」「味方か敵か」というように、物事を2つに分けて考えてしまいがちですが、現実の問題は、そこまで単純ではありません

極端な意見に流される人に欠けているのは、「知識量」ではありません。「物事を比べて読み解く力」なのです。

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数