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「夫婦の会話が会話になってない」「夫は反抗期の息子みたい」…Z世代・27歳男性が衝撃「昭和の不倫ドラマ」に感じた"怖さ"

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『岸辺のアルバム』イメージビジュアル
『岸辺のアルバム』からみる「日本における夫婦関係の描かれ方の変化」とは(画像:TBS FREEより)
  • ドラジ ドラマウォッチャー・批評家
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田島夫婦は、対立部分はあっても、2人の子も自立した今、共通部分はなかった。

『岸辺のアルバム』が放送された1977年は、「夫は仕事、妻は家庭」という性別役割分業が強く支持されていた時代だった。しかしその一方で、子育て後の夫婦関係や妻の孤独といった問題も徐々に顕在化し始めていた。『岸辺のアルバム』は、家族ドラマでありながら「夫婦は何によってつながるのか」という問いをいち早く提示した作品だったともいえるだろう。

『岸辺のアルバム』は今年舞台化するなど、今なお根強い人気を誇る(画像:東京芸術劇場公式HPより)

喪失か復讐かー夫婦ドラマの現在地ー

毎年多くの日本ドラマが制作されているが、夫婦の日常を描く作品は少ないように感じる。

夫婦を題材にした作品がないわけではない。ただ、夫婦が題材の作品は大きく2パターンに分類できると思っていて、①夫婦の片方が亡くなったり、病気になったりするなど何かしらの「喪失」を通じてパートナーの尊さに気づく「感動系ドラマ」②夫婦どちらかの不倫が発覚したのち、被害者側が制裁を企てる「復讐系ドラマ」(主に深夜ドラマに多い)が大半を占めていると考える。夫婦の在り方を問う作品もいくつかはあるが、恋愛や親子を題材にした作品を扱うドラマの豊富さと比較すると、夫婦の日常を描いた作品ももう少し見たいなと思ってしまうのは贅沢だろうか。

夫婦ドラマが希少な中、『岸辺のアルバム』は夫婦の関係性の難しさを正面から描いた稀有な作品といえよう。共通部分と対立部分は、そのどちらもが必要であり、その絶妙なバランスは普段のコミュニケーションによって成立しうるということを、母子関係化した田島夫婦が示唆してくれる。

では一方で、夫婦関係を維持する姿勢とは具体的にどのようなものか。

昨年から今年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説『ばけばけ』がそのヒントとなりそうだ。詳しくは後編で述べていきたい。

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