ふれあい展示の動物たち
動物園や水族館、観光牧場などには、人が動物に直接触れたり餌をやったりできるエリアが設けられていることがあります。「ふれあいコーナー」あるいは「ふれあい展示」などと呼ばれるものですね。
ウサギを抱く、ポニーに乗る、アヒルやペンギンに餌をやる等々。動物たちの体温や鼓動に触れることは、訪れた人にとっても刺激的な体験です。
こうした「ふれあい動物」は、人と直に接する時間が長く、ときに動物の扱いに慣れていない人に触られることもあります。そのぶん、通常飼育されている動物よりも大きなストレスや健康上の負担が大きくなりがちです。
ぼくのもとには、ふれあい動物の病理解剖の依頼もしばしば届きます。モルモットとウサギが多く、ほかにもアルパカ、ミニブタ、カピバラ、ヤギ、インコ……今回はそんな依頼のなかから、それぞれ異なる経過で最期を迎えた1羽のアヒルとウサギのケースを、ご紹介しましょう。

