連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、3万部超のベストセラーとなっています。連載第244回は地方から東大を目指す生徒が少ない理由についてお話しします。
地方の生徒たちの可能性
僕は今、ドラゴン桜財団の代表理事を務めています。この財団では、これからの時代を切り拓いていく若い世代に対して、奨学金と教育プログラムをセットで提供する活動をしています。
今期、財団では6人の学生に奨学金と教育プログラムを提供しました。そして、そのうち3人が関東圏以外の地方出身者でした。
これは偶然ではありません。「地方の生徒たちにこそ、こうしたプログラムをどんどん届けていくべきだ」というのが、財団メンバーの間で、これは総意でした。なぜなら、地方の優秀な子たちが、本来持っているポテンシャルを発揮できないまま埋もれている現実を、全員が肌で感じていたからです。
その背景には、こんなデータがあります。代々木ゼミナールが2025年4月に公表した東京大学の25年度入試データによれば、東大の前期日程合格者のうち、関東(1都6県)出身者の割合は実に61.7%に達しました。
一方で、近畿も含めたその他地区の合格者割合は、この20年間で52.6%から38.1%へと14.5%も減少しています。つまり、東大合格者の6割以上が、いまや関東出身者。東京大学は、急速に「首都圏の大学」になりつつあるのです。


