キオクシアホールディングスは6月12日、時価総額が44兆3627億円に達してトヨタ自動車を上回って日本企業でトップとなった。16日終値ベースで時価総額は51兆円を突破しており、勢いが続く。
生成AI(人工知能)需要の急激な伸長を受けて、世界的なデータセンター投資が高まっている。半導体メモリーの引き合いが増しており、キオクシアも追い風に乗る。
「現在の株価は、まさにこのAI需要を的確に捉えた当社の戦略に対する、資本市場からの評価と信頼の表れだと理解している」。キオクシアの太田裕雄社長は6月2日に開いた投資家向け説明会で、そう手ごたえを語った。
1年で株価35倍超へ爆上げ
最初にAI半導体向けに需要が急増したのは、コンピューター計算に使用するDRAMだった。大手メモリーメーカーである韓国のサムスン電子やSKハイニックス、アメリカのマイクロン・テクノロジーなどは、NANDよりDRAMの生産を優先させた。
NANDは長期のデータ保存に使用されることもあり、NAND専業メーカーであるキオクシアは無風かに見えた。が、競合他社からの供給量が細ったことで、2025年後半から世界的なNAND不足が顕在化。25年8月に2500円前後だった株価は9月から上昇トレンドに入り、今年1月末には2万円台を突破、16日終値は9万4720円を付けた。
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