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“眠らない街”と呼ばれる新宿・歌舞伎町のど真ん中に、“眠らない喫茶店”がある。「コーヒーショップクール」だ。
コロナ前は24時間営業、現在も「ほぼ24時間」開いている。メニューはコーヒーやジュース、カレーライスやサンドウィッチやケーキなど、いわゆる王道の喫茶店のもの。喫煙OKで、煙草をくゆらす客も多い。
クールは新宿の人々にとってどのような場所なのか、取材した。
何をするでもない、でも「ほかでは埋められない時間」
スケッチブックに絵を描く女性、奇抜な髪形の男性2人、並んで会話をせずにぼんやりとしているカップル。とある日の夕方、クールではさまざまな客が、さまざまな過ごし方をしていた。
店内は40席ほどの広さで、アンティークな照明が灯る下に、テーブルや真っ赤なソファや椅子が並ぶ。最も目を引くのは、一面がガラス張りの窓際の席。すぐ外に歌舞伎町が広がり、街並みや行き交う人々が手の届きそうな距離にある。
「窓際の席が取れたらラッキーですね」と話すのは、約20年前からクールに通っている会社経営者の石鍋シュウさんだ。
「ここから歌舞伎町の通りを眺められるんです。『客引きをしてるな』とか『メイド喫茶のお姉さんたちが何かやってるな』とか、ビルに人が吸い込まれていったり、出てきたりするのを眺めています」

