東洋経済オンラインとは
ライフ #歌舞伎町の横顔

「ヤクザが密談し、風俗嬢が面接を…」 歌舞伎町のど真ん中で"業務マニュアル一切なし"の「眠らない喫茶店」に人が集うワケ

9分で読める
歌舞伎町 コーヒーショップクール
歌舞伎町の中心地で、“ほぼ24時間営業”を40年続ける「コーヒーショップクール」(撮影:梅谷秀司)
  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト

INDEX

“眠らない街”と呼ばれる新宿・歌舞伎町のど真ん中に、“眠らない喫茶店”がある。「コーヒーショップクール」だ。

コロナ前は24時間営業、現在も「ほぼ24時間」開いている。メニューはコーヒーやジュース、カレーライスやサンドウィッチやケーキなど、いわゆる王道の喫茶店のもの。喫煙OKで、煙草をくゆらす客も多い。

クールは新宿の人々にとってどのような場所なのか、取材した。

ネオンがきらびやかな歌舞伎町で、レトロな看板が目を引く(撮影:梅谷秀司)
【写真を見る】「ここ本当に歌舞伎町?」外とのギャップが激しすぎる《コーヒーショップクール》の店内(8枚)

何をするでもない、でも「ほかでは埋められない時間」

スケッチブックに絵を描く女性、奇抜な髪形の男性2人、並んで会話をせずにぼんやりとしているカップル。とある日の夕方、クールではさまざまな客が、さまざまな過ごし方をしていた。

店内は40席ほどの広さで、アンティークな照明が灯る下に、テーブルや真っ赤なソファや椅子が並ぶ。最も目を引くのは、一面がガラス張りの窓際の席。すぐ外に歌舞伎町が広がり、街並みや行き交う人々が手の届きそうな距離にある。

「窓際の席が取れたらラッキーですね」と話すのは、約20年前からクールに通っている会社経営者の石鍋シュウさんだ。

「ここから歌舞伎町の通りを眺められるんです。『客引きをしてるな』とか『メイド喫茶のお姉さんたちが何かやってるな』とか、ビルに人が吸い込まれていったり、出てきたりするのを眺めています」

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象