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「ヤクザが密談し、風俗嬢が面接を…」 歌舞伎町のど真ん中で"業務マニュアル一切なし"の「眠らない喫茶店」に人が集うワケ

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歌舞伎町 コーヒーショップクール
歌舞伎町の中心地で、“ほぼ24時間営業”を40年続ける「コーヒーショップクール」(撮影:梅谷秀司)
  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト
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不採算店を復活させるためにマスターが考えたのが、24時間営業・年中無休にすることだったと島田さん。

「当時はファミリーレストランやファストフード、コンビニですら24時間営業はほとんどなかったと思います。そんな時代に24時間営業にするのはすごく斬新で、それが功を奏したのです」

眠らない街・歌舞伎町の住人たちは、いつでも開いているクールを重宝し、お店は繁盛していった。

同店でいちばん長く働いている、現場責任者の島田昌幸さん(撮影:梅谷秀司)

実は、店員には「業務マニュアル」が一切ない

だが00年代前半ころから、当時の石原慎太郎都知事による歌舞伎町浄化作戦、バブル崩壊に伴う不況などさまざまな要因により、歌舞伎町の経済は停滞していった。

08年には、歌舞伎町のランドマークの1つであるコマ劇場が閉館。近隣の映画館の新宿プラザ劇場、新宿トーア、新宿ミラノ座、シネマスクエアとうきゅうなどの閉館も相次いだ。

当然、周辺の飲食店への影響は小さくない。クールも赤字に陥り、先代のマスターが貯金を取り崩して、何とか店を維持していった。マスターは一度現場を離れたものの、少しでも人件費を削るためにと、60歳になって自ら店に立っていたという。島田さんが入社した14年のことである。

「働き方改革」が叫ばれ、コロナ禍を経た令和の今、24時間営業や年中無休の店も珍しい(撮影:梅谷秀司)

筆者は客として何度もクールに行っているが、ガラガラのときを見たことがなく、人気店という印象だ。だが喫茶店であるため、客単価は高くない。また、歌舞伎町の一等地にあって24時間営業のため、家賃や人件費などランニングコストが高額であることは想像がつく。

先代のマスターの気苦労を考えると、何とも切なくなるのと同時に、商売の厳しさを改めて思い知らされる。

現場責任者を任された島田さんが、経営を立て直すためにまず行ったのは、スタッフの意識を変えることだった。

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