こうした生活利便性は、まちづくりの当初から計画に組み込まれていた。
「山を切り拓き、6000人のまちを想定していた計画です。生活の利便性を考慮してまちづくりをしないと、人は入って来ませんから。スーパーは最初から提唱されていました」
営業時間は、現在20時まで。仕事帰りに立ち寄るには、間に合わない日もあるだろう。
「住民の年齢層が高くなり、昼間のほうがメインになっている気がします。果物などの袋詰め商品の内容も、大家族向けから核家族向けへと移行しています」
コモアプラザには美容院や銀行のATMもある。周辺には、駐在所やクリニック、薬局、動物病院、クリーニング店などもそろう。
家の広さ、まちなみのきれいさがダントツ
コモアしおつの販売時に前面に出されたのは、自然の豊かさと、都心方面へ通える利便性だった。
「八王子がベッドタウンとして人気がありましたから、そこからさらに先の四方津は、距離への抵抗はあったと思います。それを払拭するために、豊かな自然や通勤の利便性を打ち出したのでしょう。『週末に森の人になる』という販売コピーでしたから」
想定されていたのは、東京方面へ通勤しながら、自然に囲まれた一戸建てで暮らしたいファミリー層だった。山の上にありながら日常生活も成り立つことが、この住宅地の大きな魅力として打ち出されていた。
住民の村井保恵さんは、勤務先の八王子へ通える範囲で物件を探していたとき、コモアしおつを目にした。
「家の広さ、まちなみのきれいさがダントツでした。新聞折り込みの広告がよく入っていて、憧れの住宅地だと感じていました」(村井さん)

