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メルカリの売上金は、なぜ「即時・無料」で出金できるのか……赤字続き「みんなの銀行」が5年目に見つけた稼ぎ方

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みんなの銀行 スマートフォンアプリ
みんなの銀行のスマートフォンアプリ。口座開設もアプリだけで完結する(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター

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フリマアプリ「メルカリ」で物を売ったお金を銀行口座に移すと、通常は200円の手数料がかかり、入金は最短でも翌営業日になる。ところが2025年12月から、ある銀行の口座に限って、これが即時かつ無料でできるようになった。

その銀行が、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下のデジタルバンク「みんなの銀行」だ。同行は6月12日、サービス開始5周年の記者発表会を開き、口座数が170万を突破したことと、6月11日から1人で最大5つの支店の口座を持てる「複数支店対応」を始めたことを発表した。

従来の銀行の常識から見れば、奇妙な発表だ。店舗を1つも持たない銀行が、支店を選べるようにするという。しかもその支店とは、メルカリやpixivといった提携企業の名を冠し、相手のサービスの中から使われる口座のことだ。この奇妙さも、冒頭の「即時・無料」も、種明かしは同じところにある。この銀行の作りだ。

銀行を感じさせずに、銀行を使わせる

みんなの銀行は「日本初のデジタルバンク」をうたう。確立した定義がある言葉ではないが、同行の場合、銀行の心臓部に当たる勘定系システム、つまり預金の出し入れや振り込みをすべて記録する仕組みを、クラウド上にゼロから作ったことを指している。普通の銀行の勘定系は数十年かけて改修を積み重ねてきた巨大なシステムで、止めれば社会が混乱するため、丸ごと作り直されることはまずない。店舗も通帳もない前提で白紙から設計できたのは、2021年開業の新しい銀行だからだ。

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