結婚相談所では、仮交際が成立すると、その日か翌日に男性から“ファーストコール”をするのが一般的だ。ようたは成立した当日の夜9時、少し緊張しながら、たつえに電話をかけた。電話口から聞こえてきた彼女の声は、お見合いのときと変わらず明るくて感じが良かった。そこでようたは、なるべく早く距離を縮めたいと考え、こう誘った。
「もしよかったら、水曜か木曜の仕事帰りに、軽く食事でもしませんか」
すると、たつえは申し訳なさそうに答えた。
「今、職場が人手不足で、平日は仕事が何時に終わるかわからないんです」
それならばと、ようたは提案を変えた。
「では、週末のランチはいかがですか。僕のほうでお店を予約しますよ」
「ありがとうございます。週末の予定が見えてきたら、私から連絡しますね」
デートの日程が決まらない!
その後は、毎日のようにLINEのやり取りが続いたのだが、肝心のデートの日程は決まらなかった。水曜日になって、ようたは「今週末、お会いできそうですか」と連絡を入れた。すると「予定を調整しますね」という返信が来た。
最終的に予定が送られてきたのは、金曜日の朝だった。「日曜日にランチをご一緒するのはいかがでしょうか?」。
その後も2回、3回とデートを重ねたが、会う日の約束は、いつも前日か前々日まで決まらなかった。ようたは、交際終了を決めた。それを伝えてくるときに、筆者にこんな胸の内を明かした。
「たぶん、彼女にとって僕の優先順位は高くないんでしょうね。あれだけきれいで感じのいい女性ですから、きっとほかにも交際している相手がいて、その予定を見ながら僕との日程を決めていたんだと思います」

