総合商社の丸紅が4月、社長直下に新たな組織を設立した。その名は「バリュー・クリエーション・オフィス(VCO)」。さまざまな買収を行う商社において、買収後の統合作業を支援するための組織だ。
新組織には、社内から投資ファンド事業の経験者をはじめ、物流やマーケティング、そしてデジタル分野などのプロフェッショナルたちを招集。人事や財務、法務といったコーポレート部門の社員たちも参加する。その他、戦略コンサルティングファームなど社外出身者も多数在籍し、メンバーの半分程度が中途人材だ。
初期段階から一気通貫でサポート
彼らは、M&Aの初期段階から案件に参画。事業面では、各分野の専門的な観点からシナジーを生む戦略の構築や、買収後の経営計画策定などに関する助言を行う。また、買収後のガバナンス体制の構築や社内基盤の整備など、管理体制の構築についても支援を行う。
例えば、最近買収した消費者向け企業の事例では、広告代理店出身者やデジタル分野の専門家がAIなどを活用した広告運用の最適化計画を策定し、買収後の売り上げ拡大策を提示。一方で管理面においても、従業員の離職防止策や新しい報酬体系の設定、法務や経理面の整備に至るまでトータルで行ったという。
このように、収益の最大化のみならずバックオフィス業務に至るまで、一体的に支援できる体制が強みだ。
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