NHK放送文化研究所の調査によると、今回のWBCを視聴できなかった層は高齢者が中心だった。また39%の人が「テレビ中継がないせいで、大会が盛り上がらなかった」と感じ、22%が「テレビ中継がないせいで、見たかったのに見られなかった」と答えている。
NHK調査では70%が「ユニバーサル・アクセス権は必要」
有料配信によってWBCを視聴できなかった層が、不満を訴えるのは当然の話だが、注目すべきは「ユニバーサル・アクセス権」は必要か? との問いかけに対し、70%の人が「必要だ」と答え、「必要」と答えた人の割合は、WBCを「視聴できた人」のほうが、「視聴できなかった人」よりも高かったことだ。
まだ「有料配信」でテレビを視聴する習慣が定着していない日本では、今回のWBCのように「金を払って試合を観る」スタイルに、多くの人が違和感を持っていたことがわかる。今回は、期間限定キャンペーンを利用すれば、初月498円(広告付き)で見ることができたが、今後、こうした視聴形態が定着すると、料金はどれだけ上がるかわからない。
プロ野球や高校野球、大相撲など、日本で人気のスポーツはNHKの受信料は別にして「ただで視聴できた」わけで、それが見られなくなるのは、金額はいくらであっても「嫌だ」というのが、偽らざるところなのだろう。
一方、Netflixとしては、今回のWBCについては「成功」という評価だろう。前述のとおり3140万人という視聴者は、一つのスポーツイベントの視聴者数としてはNetflixでは過去最大。1試合でも3月8日の日本―オーストラリア戦での1790万人(オンタイムの視聴者と、試合終了から24時間以内に見たアーカイブ視聴者の合計)という視聴者数も過去最大だった。
