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膵臓がん「生存期間を2倍に延ばした」新薬の臨床試験結果 世界のがん治療医がスタンディングオベーションしたワケ

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創薬
アメリカの臨床腫瘍学会で医師らが心待ちにしていた結果が発表されました(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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この薬を開発したRevolution Medicines社は、日本の厚労省にあたる機関であるFDA(アメリカ食品医薬品局)に新薬承認申請を提出する意向を表明しており、今年の後半から来年にかけて認められる可能性があるという見方があります。

一方、日本での使用はというと、今回の研究は国際共同治験で日本も参加しているため、一般的な薬の承認の流れよりも早いと思われます。国内での治験や申請にかかる時間を踏まえると、早ければ2027年末から2028年中の承認が期待されています。

日本の「ゲノム検査」の限界

膵臓がんを克服するには、自分のがんにKRASの変異があるのかなど、どのタイプのがんかを知る「がんゲノムプロファイリング検査」を行って、自分のがんタイプに合わせた薬を使うという治療戦略が不可欠です。

しかし、ここで日本は諸外国と比較して、致命的な制度的課題を抱えています。

現在、日本での保険診療によるゲノム検査(パネル検査)は、原則として標準治療が終了(または終了見込み)した段階でしか行えません。進行の速い膵臓がんにおいて、治療の「最後の一手」として検査を待つのでは、あまりにも残された時間が少なすぎます。

結果が出る頃には体力が低下し、適合する薬が見つかっても十分にその効果が発揮できなくなってしまうのです。

その点、イギリス(NHS:国民保健サービス)やオランダでは、“治療開始前に全ゲノム解析を行うことで生存期間が有意に改善する”というデータに基づき、診断時(治療開始前)の検査が標準化され、公的保険で実施されています。

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