東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #戦国最強の兄弟の軌跡

「半兵衛は痩せていて病弱」…"女性のような見た目"で英知優れる軍師・竹中半兵衛が重い病患い《選んだ死に場所》

5分で読める
竹中半兵衛重治像
竹中半兵衛重治像(画像:垂井町文化財アーカイブ)

INDEX

天下人・豊臣秀吉と弟である豊臣秀長にまつわる物語を史実に沿って紹介する連載「戦国最強の兄弟の軌跡」。今回は、大河ドラマでは描かれなかった竹中半兵衛の実像を紹介します。

軍略の研究に邁進した生涯

大河ドラマ「豊臣兄弟!」において主人公・羽柴秀長の兄・秀吉に仕えるのが「軍師」として有名な竹中半兵衛重治です。

同ドラマにおいて半兵衛を演じるのは菅田将暉さんです。半兵衛は秀吉に仕えた家臣として著名な割にその生涯についてはっきりしたことが分かっていません。

大河ドラマ「豊臣兄弟!」で菅田将暉さんが演じる竹中半兵衛(画像:NHK豊臣兄弟公式Instagramより)

その生まれについても天文13年(1544)とする説と天文3年(1534)とする説があって定かではありません。

生まれたのは美濃国大御堂(現在の岐阜県揖斐郡大野町)とされます。父は竹中重元とされますが、その名についても諸説あります。少年時代の半兵衛についても信頼できる史料はなく、確かなことは分かりません。

『太閤記』(江戸時代初期の儒学者・小瀬甫庵が記した秀吉の一代記)によると、半兵衛は14、5歳の頃から武略の英知(知恵)が人より優れていたとあります。そして合戦を味方の勝利に導くことを自らの責務と思い、軍略の研究に邁進していたとされます。

軍略についての半兵衛の熱心さを示す逸話が江戸時代中期に成立した逸話集『常山紀談』(著者は岡山藩に仕えた儒者の湯浅常山)に載っています。半兵衛が長じてからの逸話ですが、ある時、半兵衛は息子の左京(竹中重門)を前にして「軍物語」(いくさものがたり)を講じていました。

ところが息子の左京が突然、席を立ちます。半兵衛は左京に「戦は国の大事である。どこに行くのか」と問い詰めました。「厠(便所)に行く」と答えた左京に対し、半兵衛は「ここで小便を垂れたとしても、軍物語の大事な席を立つなかれ」と怒ったというのです。半兵衛の軍略への熱き想いが伝わってくる逸話でしょう。

ちなみに同書には半兵衛の風貌についても記されており「謀略ある人なれども打見たる処は婦人のごとし」(謀略に秀でた人ではあるが、見た目は女性のようだ)とあります。合戦に臨む時も「猛威」(激しい勢いや威力)はなかったと言います。

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象