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女優が太ると叩かれるのに…野呂佳代の"ぽっちゃり"は大絶賛 「好感度」でも「好みの問題」でもない《"残酷な差"の正体》

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野呂佳代
可愛らしいビジュアルに飾らない人柄が大人気の野呂佳代さん(画像:野呂佳代 公式インスタグラム @norokayotokyoより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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ここで重要な前提がある。野呂佳代は「太った」のではない、という点だ。この20年、ダイエットに挑戦したこともあるそうだが、結果としてぽっちゃり体型のままキャリアを築いてきた。

つまり、見る人の反応の差は、「体型が変化したこと」に対するものではなく、「脳が最初の瞬間に何をどう記録したか」にある。

ファッションアイコンとしても支持を集めており、プロデュース&デザインをするアパレル「Notice//colors」は、“痩せ見え”する服として好評だという(画像:野呂佳代 公式インスタグラム @norokayotokyoより)

顔の造形ではなく、「その人物のコンセプト全体」に反応

心理学者・トドロフ氏らの研究によれば、人間の脳は他者の顔を見た瞬間(0.1秒以下)に、「信頼できるか」「どんな人物か」という判断を自動的に下すという(※1)。この判断は意識よりも先に走る、脳の自動処理だ。

さらに重要なのは、この第一印象が「記憶の枠組み」を決定するという点だ。

2005年、神経科学者のクイローガ氏らが『Nature』誌に発表した研究で、私たちの海馬には「おばあさん細胞」、つまり自分の祖母など、特定の人物にだけ反応する単一のニューロン(神経細胞)の存在が実証された(※2)。

アメリカの女優で、かつてブラット・ピットの妻だった「ジェニファー・アニストン」の写真を見たときだけ反応するニューロンが実際に海馬に発見されている。そのニューロンは写真の角度が変わっても、イラストになっても、名前を文字で見るだけでも反応した。

顔の造形ではなく、「その人物のコンセプト全体」に反応していたのだ。

視聴者が初めて野呂佳代を見たとき、脳は「ぽっちゃり×愛嬌×親しみやすさ」というセットで第一印象を自動処理する。そして「おばあさん細胞」と同じメカニズムで、海馬に「野呂佳代ニューロン」(つまり「野呂佳代を見たときだけ反応する神経細胞」)が形成される。

その枠組みには「ぽっちゃりな体型」が最初から組み込まれているのだ。

だから、たとえ少し体重が増えようと、ぽっちゃりのままには変わりないので、視聴者の脳は「太った」として処理しない。むしろ「野呂らしさが保たれている」という確認シグナルとして処理するのである。

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