やまかな:そうなんです。フォロワーさんの中には、取り上げると泣いてしまったり暴れたりして困っているという声もあります。親御さん自身も疲れてしまい、『もういいや』となってしまうこともあるようです。
窪田:私の子どもがアメリカの大学を卒業したのですが、卒業式の講演で聞いた話が非常に印象的でした。授業が始まって1分で全席が埋まってしまうほど人気の先生がいるのですが、その先生の授業では「SNSのアテンション(注意力)を自分から排除することで人生を豊かにする」というテーマを扱っているんです。
学生はスマホからSNSを削除
やまかな:どんな授業なんですか?
窪田:授業を取った学生は全員、スマホからSNSを削除させられるんです。パソコンでは使っていいけれど、スマホからは消す。自分が主体的にアテンションをコントロールするためです。知らないうちに、自分のアテンションがSNSやゲームの会社に奪われていることに気づかせるんですね。
やまかな:学生たちの反応はどうだったんですか?
窪田:3カ月ほど続けると、「人生が変わった」という声が続出するそうです。SNSなしでは生きていけないと思っていた人たちが、無理やりやめてみたら、リアルな人との対話がたくさん生まれ、より豊かな人間関係が構築されたと大絶賛だそうです。
やまかな:大人でもそれだけ変わるんですね。大きくなれば自力でコントロールできるようになるかもしれませんが、子どものうちはなかなかそれが難しい。だからこそ、ある程度の制限は必要なのかなと強く思います。家族共有のパソコンで約束して使わせるのはいいけれど、個人のスマホを持たせるタイミングについては、慎重に考えたいですね。

