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なぜ疲れないために「疲れるトレーニング」が必要なのか? フルマラソンのゴール直前に激走できる理由

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疲労回復の習慣 大人気フィジカルトレーナーが本気で考え
なぜ「疲れない体づくりには、疲れるくらいのトレーニングが必須」なのでしょうか?(写真:Lyo/PIXTA)
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「疲れない体づくりには、疲れるくらいのトレーニングが必須」

一見したところ矛盾しているように感じる方がいらっしゃるかもしれません。まずは、なぜ疲れを感じるようなトレーニングが必要なのかについて解説してみましょう。

その理由を端的に言えば、第一に中枢性の疲労、第二に末梢性の疲労に耐える力が養えるからです。

中枢性の疲労は脳が発する危険信号

1つ目の中枢性の疲労とは、体力の本当の限界を超えて疲労困憊する前に、ブレーキをかけるために生じるものです。体力が「もうダメだ!」という本当の限界を迎えるのは、生理的・肉体的な疲労によるもの。体を動かす代謝システムが機能不全を起こして生じます。

体を動かすエンジンは突き詰めると筋肉であり、筋肉を動かすには酸素とエネルギーが不可欠です。詳しく解説すると、筋肉を動かす直接的なエネルギー源は、ATP(アデノシン三リン酸)という物質。ATPは筋肉を含めたすべての細胞のエネルギーとなっており、とくに運動をしていなくても、私たちは1日に体重と同じだけのATPを必要とします。体重60キロなら60キロ、体重70キロなら70キロのATPが必要なのです。

ところが、体内に貯蔵されているATPは数百グラムほど。それなのに、体重と同じだけのATPが合成できるのは、ATPがつねにリサイクルされているから。ATPが分解されてエネルギーが生じると、ATPはADP(アデノシン二リン酸)に変わります。そのADPは酸素と糖質や脂肪といったエネルギー源を活用して、ATPにリサイクルされているのです。

酸素とエネルギー源が途絶えて、ATPを再合成する代謝回路が回らなくなると、筋肉も臓器も動かなくなって死んでしまいます。そうなる前に、「疲れたから、もう運動はストップしなさい」という危険信号を脳が発します。これが中枢性の疲労。体を守るための安全装置のようなものです。

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