29歳の頃、お客さんの中に複数のネイルサロンを持つオーナーがいた。もともとネイルが好きで、友人に施術してきたまりさんに「一緒に働いてみないか」と声をかけてくれた。
「そんなチャンスならぜひ!みたいな感じで、迷わず飛び込みました」
まりさんを変えた一言
しかし、サロン勤務は長く続かなかった。
「配属先の店長とうまくいかなくて、1年でやめました」
その頃から眠れなくなった。眠いのに、眠れない。お正月に鳥取へ帰った時、妹に打ち明けた。心療内科を勧められ、診察を受けると「うつ」と診断された。
「嫌でしたね。こんなに元気なのに」
しかし処方された薬を飲むと、よく眠れた。抗うつ薬や睡眠薬など一度に6錠飲むこともあった。この時期も、自宅近くでホステスとして働き続けた。その生活が3年続いた。
もともとネガティブ思考だったというまりさん。最悪の展開を何通りも頭の中で繰り広げるタイプだった。
ある日、まったく逆の思考を持つ人と出会った。不安とは無縁の彼の様子がまりさんにとっては不思議で、なぜ悩まないのか、と聞いてみた。
