一方、総菜には目もくれず、入店からスイーツコーナーをじっと眺める40代男性もいた。メロンのフルーツサンドを1つ手にして、照れながら言う。「ケーキ屋さんって1人で入りづらいけど、総菜屋さんの一角にあると買いやすいですよね」。
自分では作れない、でも外食するほどでもない。その中間にある「ちょうどいい食」。それがヒライの総菜の立ち位置なのかもしれない。
一度食べたら、また来たくなる理由
ここからは、筆者がフードショップヒライで好きな総菜をご紹介しよう。総菜のパックの大きさは筆者の片手に乗る程度。量は筆者の主観だが、2食分程度はある。
・白和え(200円)
ヒライの白和えは、口に入れると豆腐のやさしい甘みがふわっと広がる。水っぽさは感じない。人参、ほうれん草、こんにゃく、すべての素材の味も邪魔せず、それぞれ違った食感を楽しめる。時折、ゴマの香りが鼻から抜ける。きっとゴマもふんだんに使っているのだろう。
・かぼちゃの鶏そぼろあんかけ(280円)
ほんのり甘い鶏そぼろと、かぼちゃの甘みが重なって、気づけば箸が止まらなくなる、かぼちゃの鶏そぼろあんかけ。ホクホクしたかぼちゃの食感に、ギュッと身の詰まったミンチがいい仕事をしている。餡はそれほど主張しない。野菜と肉を同時に食べたいときは手にする一品だ。
