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「開店1時間前から大行列」煮物、白和え、味ご飯の「映えない総菜」が 40分で完売…"町の小さな総菜屋"に客が殺到する訳

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「前日から楽しみにしていた」と行列を作る客。映えとは無縁の総菜になぜ惹きつけられるのか?(写真:筆者撮影)
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フードショップヒライは家族4世代で支える店だ。店長を務めるのは平井外澄さん(89)。営業日は天候にかかわらず外に立ち、旗振り棒を持って駐車場整備を担当する。レジを担当するのは娘の佐栄子さんと、孫の多田良平さん。スイーツ担当は孫の彩乃さん、調理は外澄さんの娘・みかさんと、みかさんの友人の征一郎さんが担う。

左から多田良平さん、佐栄子さん、平井外澄さん、彩乃さん。ひ孫で看板娘のさくらこちゃんも一緒に(写真:筆者撮影)

なぜ、煮物のために1時間前から並ぶのか

客に話しかけると、口をそろえて出てくる言葉がある。「安くて、美味しい」。

列の先頭にいた50代の夫婦は“リベンジ来店”だった。「前回味ご飯を食べて、『昔お母さんが作ってくれた味と同じや』ってびっくりして。しかも具だくさんで安い。前回は商品があまり残ってなかったから、今日は一番乗りです。目当ての総菜は全部買えましたよ」とニッコリ。

「もういろいろ作るのめんどくさいなっていう時に来るんですよ。並べるだけで済むから。家事を楽したい時の強い味方です」と月2〜3回通う40代の常連客。

「卵サンドは数量限定。絶対に買いたいから早く来た」と教えてくれた客のカゴ(写真:筆者撮影)

2カ月に1回通う80代の女性は言う。「煮物とかチキンの味付けとか、手の込んだものは作れないでしょう。最近は物価が高騰しているし、ガス代も高い。だから日頃食べられないものを買う“お楽しみ”として、ここで買い込むんです。煮物は冷凍できるって、隣に並んでたお客さんに教えてもらったんですよ」。

これらの品を3食分にしていると話してくれた、80代女性のカゴの中身(写真:筆者撮影)

行列の中で電話しながら注文を確認している人も何人か見かけた。代表で買いに来る客も珍しくない。

「カゴは、娘家族の分と分けています」と教えてくれた(写真:筆者撮影)
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