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「駅前が閑散、人通りほぼなし」「市内には廃墟モールも…」 茨城県土浦市がつくば市に追い越された「下剋上」の残酷背景

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土浦はかつて、つくばを「支える対象」と見ていたが…(写真:筆者撮影)

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都市の勢力図が塗り替わる現象が、全国各地で起きている。本連載では、隣接する2つの都市の関係に着目し、鉄道網、商業施設、地価、人口動態などの観点から、なぜ片方が中心地として発展し、もう片方が役割を変えていったのかを読み解く。第1回は、茨城県土浦市とつくば市。かつて県南部の中心都市だった土浦市だが、近年は「駅前に人がいない」「つくばに負けた」という声をよく聞く。この下剋上はどのようにして始まったのか。

土浦市はなぜつくば市に追い抜かれたのか

土浦駅を出ると、まず目に入るのは人ではなくタクシーだった。ロータリーには何台もの車両が並んでいるが、その数に見合うほど人の姿はない。かつて百貨店や大型店が立ち並んだ駅前にはマンションやオフィスビルが建ち、平日の昼間、歩道を行き交う人影はまばらだった。

一方、つくば駅前ではまったく違う風景が広がっていた。バス停には長い列ができ、学生や近隣施設の職員、犬の散歩をしながら公園を歩く家族が行き交っている。

両市をめぐっては、「土浦市は駅前空洞化が進んでいる……」「つくばエクスプレスができて土浦は負けたのでは」といった声をよく聞く。データもその印象を裏付ける。つくば市の人口は増加が続き、ついに県庁所在地の水戸市を超えた。土浦市の中心市街地は1980年からの約40年で人口が3割減った。数字上でも両市の立場逆転は明確だ。

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