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「お父さんと呼ばせれば家族になれる」は"大人側"の幻想 ステップファミリーの子どもが語る南丹市の事件の"本質"

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きむらひとみさん
南丹市の事件の報道を、ステップファミリーの子どもはどう見ているのか(写真:編集部撮影)
  • 大塚 玲子 ノンフィクションライター
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ステップファミリーは、いわゆる“ふつう”の実親子家庭と一緒にされ、いないことにされがちです。でも、それではステップファミリーの実態が見えなくなって、何が偏見で何が偏見でないのかを考えることすらできません。

まずはステップファミリーという事実を前提に、そのうえで出てきた意見に対して、「それは偏見ではないのか」などと話し合えるといいんじゃないかと思います。「継父」「継母」という言葉をふつうに使って違いを見せ、いろいろな家族があることを当たり前にしていけばいいんじゃないでしょうか。

継親と子の距離感はいろいろ

――著書のなかで、継父や継母(継親)が子どもの「親」になろうとすることや、周囲が継親を「親」にしようとすることの弊害を、繰り返し指摘されています。

もちろん子ども側が「親」になってほしいと思っていることもあるでしょうが、子どもにとって「親」ってすごく近い、特別な存在なので、大人側が「がんばったらなれる」というものでもない気がするんです。一方的に「親」のポジションを目指してこられても、あるいは「親」になった気持ちでいられても、子どもは引いてしまう。

「親」になることだけが正解じゃない、とも思います。いわゆる“ふつうの形”を目指してしまうのでしょうけれど、実際には本当にいろんな形があって、いろんな距離感でやっている人たちがいるので、“1個の正解”に縛られないでほしいです。

――大人側の思いが強すぎるのでしょうか。

大人が“こうあるべき”と思っている枠組みに、子どもを当てはめようとしている感じはします。子どもの側にある心の距離が見えていないのか、見えているんだけれど「それを超えられるはず」と思ってしまうのかわかりませんが、どちらも無理が生じる気がします。

大人が特別なことをしなくても、子どもは自分でちょうどいい距離感を見つけられると思うので、もっと子どもの力を信じてもいいんじゃないかな、と思います。

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