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「制作費を筆者、出版社で負担」しあう画期的なシステムだ…異色の出版社つくった「12歳差・年下が社長」バディの"想い"

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ハレル舎
ハレル舎の代表取締役 デザイナー・春山はるなさん(左)と取締役 編集・平田美保さん(右)(写真:筆者撮影)
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「夏休みの本に選ばれるとは想像もしていなかったので、本当にびっくりしました。ある小学校では『朝みんなで読む本』として選んでくれたと聞きました。真摯な本づくりを続けていれば、かならず誰かの心に届くのだと思えました」(平田さん)

「理想の本をつくりたい」出版社立ち上げへ

「デザイナーとしてすぐにデザインを起こせるのも強み」と春山さん(写真:筆者撮影)

ハレル舎を立ち上げる前は、自費出版の本などをつくる出版社の同僚だった春山さんと平田さん。それまでwebデザイナーだった春山さんは、この出版社で初めて紙の本の装丁を手がけることになった。

「もともと本が大好きなんです。子どもの頃は図書館に通い、いろんな本を読んでは想像をめぐらせていました。だから出版社で本づくりに携われるのがとても楽しくて。自分がつくった本が、誰かのかけがえのないものになると思うと、やりがいがありました」(春山さん)

春山さんと一緒に本づくりに取り組んだのが、編集者の平田さんだ。長年編集職に携わってきたなかで、本への強い思いがあった。

「初めて編集者として本を世に出したとき、読者アンケートで『この本に出合えてよかった』と言ってもらえたんです。それを見たとき、この先もずっと、世界に1人でもいいから、誰かの心に残る本をつくり続けようと思いました」(平田さん)

同じベクトルで本づくりに向き合っていた2人に転機が訪れた。契約社員として働いていた平田さんと春山さんだが、たまたま同じタイミングで契約が終了することになったのだ。春山さんはあることを考えていた。

「出版社を辞めても、本をつくる仕事は続けたい。だったら、自分で出版社を立ち上げようと思ったんです。それで平田さんを誘いました。今思えば、出版業界のことを何も知らないからこその大胆な提案でした」(春山さん)

長年出版業界に携わっていた平田さんは、この誘いに心が動く一方で、拭いきれない不安もあった。

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