山田:鉄道には「地域の記憶や人のつながりを束ねる力」があると感じています。鉄道を今は使っていないけど、通学などで昔は使っていたという方は、実は日本の人口のかなりの数を占めている。こういう施設はほかにはなかなか見当たりません。なので、実際に地域の方々をまとめるような取り組みをする場合には、鉄道を活用するとすごく取り組みやすいという側面がありました。
吉田:地域に人を呼び込むことができる影響力は確実にあると思っています。全国の廃線の事例を見ていると、鉄道が廃止となりバスに転換されたとたんに、極端な場合には乗客が8割減になったりします。ですので、地域に人を呼び込むことを考えると、維持できる鉄道はできる限り維持した方がよいと考えています。
また、鉄道については投じた公費以上の税収が見込めることもあります。富山市では森雅志前市長時代に、あいの風とやま鉄道の呉羽駅に新しく北口を作ったのですが、その後、北口では民間による宅地開発が進み、富山市に税収増をもたらしました。
