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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「"家"と"風景"は4人目の主人公」 是枝裕和監督が明かす…映画『箱の中の羊』ロケ地に《鎌倉の一軒家》が選ばれた理由

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箱の中の羊
綾瀬はるかさんとお笑いコンビ「千鳥」の大悟さんが夫婦役を演じたことでも話題です(写真:©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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ここで、是枝監督作品を、ロケ地を通じて振り返ってみましょう。

カンヌ国際映画祭で「審査員賞」を獲得した『そして父になる』(13年)のロケ地の1つは、群馬県前橋市です。

リリー・フランキーさん演じる「斎木」の家族が住んでいた街として描かれ、市内の商店街や、利根川の遊歩道など数多くの場所が登場しました。この映画のロケ地マップが地元で作られ、上映会が前橋で開催された際には筆者も参加しました。

ロケ地選定に苦労した『万引き家族』の一軒家

また、同映画祭でパルムドールに輝いた『万引き家族』(18年)が撮影されたのは、東京の三ノ輪。舞台となった家は、都電荒川線「三ノ輪橋」駅近くにある一軒家です。

「イメージに合う『周りをビルに囲まれた平屋の一戸建て』という厳しい条件の下、製作スタッフの力を借りてようやく見つかった場所がここでした」(是枝監督)

映画『万引き家族』の撮影が行われたという三ノ輪橋商店街(写真:筆者撮影)
周辺は昭和レトロを感じさせる街並みが広がっていました(写真:筆者撮影)

経済産業省の資料によると、『万引き家族』は、全世界での興行収入6800万ドルのうち、30%が海外での興行収入となっています。既に公開から8年が経過していますが、カンヌの効果は大きく、世界中から多くのファンがここ三ノ輪を訪れています。

さらに、同じくカンヌで「クィア・パルム賞」と「脚本賞(坂元裕二氏)」を受賞した『怪物』(23年)のロケ地は、長野県諏訪地域です。

公開から3周年となった26年4月には、市内でロケ地となった「旧城北小学校」が解体されることとなり、「さよなら城北小学校フェスティバル」が開催されました。諏訪市長を含め500人近くのファンが集結し、是枝監督も参加しました。

残念ながら解体が決まっている旧城北小学校。『怪物』の主人公・麦野湊役を演じた黒川想矢さんも、解体前の同校を訪れていました(写真:黒川想矢 公式インスタグラム @soyakurokawa_officialより)
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