その中には、中国や台湾、韓国、インドネシア、タイなど海外からのファンの姿もあった、とのことでした。
「もちろん、経済効果のために映画を撮っているわけではないものの、結果としてこのような形で映画を中心に人が集まってくれるのは、すばらしいことだと思っています」(是枝監督)
経済産業省による25年の資料では、「映画の舞台となったロケ地には国内外から多くの集客があり、大きな経済効果を生み出している」とし、具体的なアクションを強化しています。
「聖地巡礼」を含む「IP活用による新たなビジネスモデル」の構築につなげ、制作者にとって「興行収入以外の収入」が得られる知見の獲得や人材育成を行う、ということです。
今作もカンヌ映画祭に正式出品されたことから、ロケ地となった鎌倉市や藤沢市、そして広島県にも多くの海外ファンが訪れることが期待されています。
「4人目の主人公」の重要性
本作のロケ地になった北鎌倉の住宅は、「建築家の自邸」というジャンルでは有名な場所でもあることから、既に見学者が集まっているのだとか。
住人や地域の人たちに迷惑にならないよう秩序を守って巡ってほしいですが、他にもロケ地となった「新江ノ島水族館(藤沢市)」などとあわせて、作品の世界観を体感してみるのもいいかもしれません。
本作のロケ地について、「“家”と“風景”は4人目の主人公」と語った是枝監督。
「家や風景から得られたイメージによって物語を書いている部分もあります。だから、綾瀬さんや大悟さん、桒木さんの3人の次に重要なものなんです」(是枝監督)
ぜひその「そう遠くない未来」の物語とともに、ロケ地から着想したストーリー展開にも注目していただきたいと思います。
