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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「"家"と"風景"は4人目の主人公」 是枝裕和監督が明かす…映画『箱の中の羊』ロケ地に《鎌倉の一軒家》が選ばれた理由

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箱の中の羊
綾瀬はるかさんとお笑いコンビ「千鳥」の大悟さんが夫婦役を演じたことでも話題です(写真:©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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そして、クライマックスのシーンが撮影され、本作のカギともなるロケ地が、広島県にある「トチノキ」です。

広島県北部、庄原市にある国の天然記念物「熊野の大トチ」で撮影されました。中国自動車道の庄原インターチェンジからは約1時間の距離、山深い場所にあります。

クライマックスシーンに「広島」が選ばれた背景

推定樹齢は600年以上。樹高は約30m、最大幹周は7.1mであり、日本でも最大規模のトチの大木。同県は綾瀬さんの出身地であり、大悟さんも隣の岡山県出身であることから、2人の世界観にもピッタリとあったロケーションでした。

幹の根本に大きな空洞のある「熊野の大トチ」。地元では「山の神さんの木」として昔から大切にされてきました(写真:©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.)

構想段階のイメージは、屋久島や白神山地にありそうな「ツリーハウス」のような大木だったそうですが、実際にはイメージ通りのツリーハウスを設置することは現実的ではありません。

さらに屋久島までの遠方に行くことはストーリー上難しいことから、「夫婦喧嘩のシーンで、自然と地元の言葉が出るようにしたかった」(是枝監督)ということで、広島県が選ばれたといいます。

インタビューに答える是枝裕和監督(写真:筆者撮影)

大木のロケ地については、以前、映画『クスノキの番人』(26年)の記事でも紹介しましたが、このトチノキは知る人ぞ知る神秘的な大木。木の内部に大きな「うろ」があり、そこに着想を得て撮影したといいます。加えて、山深い場所でありながら、比較的車でのアクセスが便利な場所でもあります。

ストーリーのクライマックスとしてふさわしいロケ地は、こうしたさまざまな要素が組み合わさり生まれたのです。

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