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ルンバは中国企業傘下でどう変わったのか? 日本発の新製品が世界展開される再建の現在地

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ルンバ Plus 515
ルンバ Plus 515。カーペットと床の段差を乗り越えて走行する(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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購入者の行動にも表れている。ミニの購入者の約6割が「指名買い」で、購入のきっかけとして約26%が2月の発表時のメディア報道を挙げた。ロボット掃除機を比較検討して選んだのではなく、報道を見て「これが欲しい」と買いに行った消費者が相当数いたことになる。

日本市場でのシェアも引き続き60%を超えている。グローバルではRoborockやECOVACSに押されてシェアが1桁台に落ちている中で、日本だけが突出して高い水準を維持している構図は変わらない。

そしてルンバ ミニは日本にとどまらず、欧州への展開も始まった。山田社長は「日本で企画した製品が海外でも売れている。品薄も出ている」と語った。日本法人が企画した製品がグローバルに通用するという実績が、次の製品開発の追い風になった。

「ルンバ ミニでは吸いきれない」社長自身の実感

Plus 515の開発経緯は、山田社長自身の生活実感から始まった。夫婦と娘2人、犬1匹と猫2匹がいる山田家では、ルンバ ミニのプロトタイプを使っても毛が多すぎて吸いきれなかったという。

「ルンバ ミニのコンセプトはそのままに、もう少し清掃性能の強いものが欲しいと開発に依頼した」と山田社長は話す。ルンバ ミニが単身世帯や1LDKの新規層を狙う製品なのに対し、Plus 515はペットのいる家庭や、ルンバ ミニでは物足りないと感じる既存ユーザーに向けた製品だ。ルンバ ミニの成功で「日本向けは小さくしなきゃいけない」という判断が社内で裏付けられたことが、515の開発を後押しした。

515と505の裏面を見せる山内洋氏(左)と山田毅社長(写真:筆者撮影)

製品としての特徴は、薄さと清掃力の両立にある。従来のロボット掃除機は本体上部に360度回転するLiDARセンサーを突出させる構造が一般的で、これが薄型化の障壁になっていた。Plus 515はこの構造を廃止し、前面パネルにマッピング用と障害物回避用の2本のレーザーを統合した小型モジュール「Integrated Line Laser」を搭載した。本体の高さは8.4cmに収まり、ソファやキャビネットの下にも入り込める。空いたスペースに水タンクを配置し、水拭き性能も確保した。吸引力は従来の505モデル比で3倍に向上している。

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